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全国各地のご朱印、お城印集めが趣味の神宮寺城一郎です!
御朱印帳づくりに携わる者として、もっと御朱印集めが楽しくなるように、訪れた寺社仏閣の魅力や、私たちが手がける御朱印帳のこともお届けしています。
今回訪れたのは、長野県の諏訪湖周辺に四つのお宮を構え、信濃國一之宮として知られる「諏訪大社」です。
諏訪大社といえば、上社前宮・上社本宮・下社春宮・下社秋宮の四社を巡る「4社まいり」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
今回の諏訪大社参拝では、まず上社前宮から巡ってみることにしました。
上社前宮は、諏訪湖の南側に鎮座する上社の一社です。四社の中でも素朴で落ち着いた空気があり、境内を歩いていると、諏訪大社の歴史や信仰の深さを静かに感じられるお宮でした。
この記事では、諏訪大社 上社前宮の御朱印のいただき方をはじめ、実際に参拝して感じた見どころや、参拝前に知っておきたいポイントをレビューしていきます。
どうぞ最後までお付き合いください。

諏訪大社 上社前宮の参拝におすすめ!
「飛龍」御朱印帳
水眼の清流が流れ、四本の御柱が立つ上社前宮にぴったりの、空を舞う龍を描いた一冊。清らかな水の気配や自然の力強さと重なり、諏訪大社四社まいりの記録を、御朱印とともに美しく残してくれます。
諏訪大社 上社前宮へのアクセスと基本情報
諏訪大社 上社前宮の所在地
〒391-0013 長野県茅野市宮川2030
諏訪大社 上社前宮の電話番号
0266-72-1606
諏訪大社 上社前宮の参拝時間
参拝自由
※授与所の受付時間は9時から16時30分まで
諏訪大社 上社前宮へのアクセス
●電車 JR茅野駅よりタクシーで7分(約2.5㎞)
●車 中央道諏訪ICより8分(約2.2㎞)
諏訪大社 上社前宮の駐車場
上社前宮には2つの参拝者用駐車場があります。いずれも無料で利用可能です。

●諏訪大社上社前宮駐車場 約50台駐車可能
●諏訪大社上社前宮社務所前駐車場(鳥居すぐ前) 約10台駐車可能
諏訪大社 上社前宮のご由緒
諏訪大社のご祭神は、建御名方神(たけみなかたのかみ)と、妃神である八坂刀売神(やさかとめのかみ)です。古くから「お諏訪様」「諏訪明神」として親しまれ、風や水の守り神、五穀豊穣を祈る神、また軍神としても信仰されてきました。
その中でも上社前宮は、諏訪大社上社の中で特に由緒の深いお宮です。「前宮」という名前には、上社本宮に対して、それ以前にあった宮という意味があるとも考えられています。
前宮は高台にあり、豊かな水や日照に恵まれた地です。一説には、御祭神が最初にお住まいになった諏訪信仰発祥の地とも伝えられています。
ここから「諏訪大社 上社前宮」の参拝リポートがスタート!
四社まいりの始まりに訪れたい【諏訪大社 上社前宮の見どころ】
諏訪大社上社の前宮は、本宮から東へ約2キロの場所に鎮座している。旧鎌倉街道に沿う県道の途中、少し山の手へ入ったところにあり、周囲にはどこか素朴で落ち着いた空気が流れている。
【一の鳥居】諏訪信仰の始まりを感じる石造りの大鳥居
正面駐車場から境内へ向かうと、まず目に入るのが上社前宮の一の鳥居である。国道152号沿いに立つ大きな石造りの鳥居で、形は神社でよく見られる明神鳥居。ここをくぐり、本殿へ向かって歩き始めることになる。
この鳥居は岐阜産の御影石で造られているそうで、最も高い部分までは約8.5mもあるという。近くに立つと、石ならではの重厚感があり、派手さはないが、前宮の入口にふさわしい堂々とした佇まいを感じさせる。額束の部分には文字がなく、その簡素さもまた、古い信仰の場へ向かう入口らしく見える。

鳥居の先には、自然に囲まれた静かな参道が続いている。諏訪大社四社まいりの最初に前宮を訪れると、この鳥居をくぐる瞬間から、少しずつ参拝の気持ちへ切り替わっていくように感じる。
この一帯は「神原(ごうばら)」と呼ばれ、社伝では諏訪大神が最初に現れた場所と伝えられている。上社前宮の中でも、特に大切にされてきた場所なのだそうだ。
かつてこの神原には、「大祝(おおほうり)」と呼ばれる上社の最高位の神職の居館や、祭祀に関わる建物がいくつも建っていたという。現在では多くの建物は失われているが、ここで受け継がれてきた祭儀の記憶は、今もこの場所に静かに息づいている。

【手水舎】
鳥居をくぐるとある広場の左手には手水舎がある。ここで手と口を清めてから、さらに参道を進む。

【二の鳥居】青銅の鳥居が迎える、前宮の神域へ
一の鳥居をくぐって境内の奥へ進むと、前宮の二の鳥居が見えてくる。最初にくぐった石造りの鳥居とは印象が異なり、こちらは青銅製の鳥居である。
青銅ならではの落ち着いた色合いが、周囲の自然や前宮の厳かな雰囲気によくなじんでいる。鮮やかさで目を引くというより、時を重ねた金属の質感が静かに存在感を放っているようにも見える。
鳥居の前には狛犬も鎮座しており、参拝者を迎えてくれる。ここまで歩いてくると、境内の空気もさらに落ち着きを増し、いよいよ前宮の中心へ近づいていく感覚がある。

【十間廊(じっけんろう)】御頭祭の記憶を今に伝える祭祀の場
二の鳥居をくぐり、先へ進むと、左手に長く続く建物が見えてくる。これが「十間廊」だ。
その名の通り、間口が三間、奥行が十間あることから、この名前で呼ばれるようになったとされている。かつては「神原廊」とも呼ばれたといい、上社前宮の祭祀において非常に重要な役割を担ってきた場所だ。

特に深く関わっているのが、諏訪大社上社の大きな神事である「御頭祭(おんとうさい)」である。現在は毎年4月15日に行われ、本宮で例大祭を済ませたあと、行列を整えて前宮へ向かい、この十間廊で神事が執り行われる。
かつての御頭祭は、現在とはまた違った独特の姿を持っていたという。大祝をはじめとする神職が総出で奉仕し、鹿の頭七十五頭をはじめ、鳥や魚など、諏訪信仰ならではのお供え物が捧げられていたと伝えられている。
その七十五頭の鹿の中には、毎年必ず耳の裂けた鹿が一頭含まれていたという伝承があり、「高野の耳裂鹿」と呼ばれている。これは諏訪七不思議のひとつにも数えられる話だそうで、諏訪大社の信仰がいかに古く、独自の世界観を持っていたかを感じられる。
【神子屋跡(みこやあと)】かつて舞楽が奏された祭祀の跡
十間廊の左手には、「神子屋跡」がある。
古い絵図には「神子屋」や「舞屋」と記され、一般には「神楽屋」とも呼ばれていた場所だという。かつて前宮の神事では、ここで舞楽が奏されていたと伝えられている。特に御頭祭では、十間廊での神事が大きな見せ場を迎えると、この神子屋で雅楽が奏でられたという。

案内板の説明によれば、御頭祭のクライマックスでは、神子屋で優雅に奏されていた雅楽が激しく鳴り始め、それを合図に神に選ばれた童子「おこう様」が馬に乗せられたという。その後、松明を灯した隊列が声を上げながら走り出し、御手祓道を左回りに三周したとされる。現在の感覚からするとかなり独特な神事だが、それだけ諏訪信仰が古い形を色濃く残していたことが伝わってくる。
今は建物は残っておらず、礎石が残るのみである。往時の面影は決して多くないが、十間廊とあわせて見ると、この一帯が上社前宮の祭祀に深く関わる重要な場所だったことがよく分かる。
【内御玉殿(うちみたまどの)】大祝と諏訪明神の深い結びつきを伝える御殿
十間廊の向かい側には、「内御玉殿」が建っている。上社前宮の中でも、諏訪信仰の古い形を今に伝える重要な場所である。
内御玉殿は、諏訪明神の祖霊が宿るとされる御神宝を安置していた御殿だという。かつて諏訪大社上社では、「諏訪明神に神体なく、大祝をもって神体となす」といわれ、大祝(おおほうり)と呼ばれる最高位の神職が、神そのものに近い存在として重んじられていたそうだ。
神事の際には、この内御玉殿の扉が開かれ、大祝が「弥栄の鈴」や「眞澄の鏡」、馬具などを携えて現れたと伝えられている。その姿は、まさに現身の諏訪明神そのものと考えられていたのだろう。人が神の役割を担うという点に、諏訪信仰の独特な深さを感じる。

現在の社殿は、昭和7年に改築されたもの。以前の社殿は天正13年に造営されたとされ、上社関係の建物の中でも特に古いものだったという。
静かに佇む小さな御殿ではあるが、その背景を知ると、ここが単なる境内社ではないことが分かる。十間廊や神子屋跡とあわせて歩くことで、前宮が上社の祭祀においていかに重要な場所であったかが、少しずつ見えてくる。
【本殿へと続く道】清らかな水音に導かれて前宮の核心へ
内御玉殿を見たあと、いよいよ本殿へと足を進める。上社前宮の本殿までは、ここからさらに200mほど歩くことになる。

道の途中には、「前宮水眼広場」がある。水眼の清流を取り入れた親水池や水車が整えられた公園で、参拝の途中にひと息つくにはちょうどよい場所だ。前宮らしい素朴な風景の中に、水の音がやさしく響いている。
公園内には展示スペースやトイレを備えた「交流センター前宮」もあり、周辺史跡について知ることもできる。前宮は本殿だけを目指して歩くのではなく、こうした途中の風景や歴史を感じながら進むのがよい。

しばらく歩いていくと、少しずつ本殿の姿が見えてくる。にぎやかな観光地というより、集落の奥へ静かに分け入っていくような感覚がある。清らかな水と緑に導かれながら、諏訪信仰の原点へ近づいていくようだった。
【水眼(すいが)の清流】前宮の神域を潤す清らかなご神水
本殿の脇には、「水眼の清流」と呼ばれる川が流れている。古くから「すいが」と呼ばれ、大切にされてきた清らかな流れである。
この水は、山中から湧き出したものが前宮の神域を通り、御手洗川となって流れているという。昔からご神水として扱われ、参拝者の心身を清める水として大切にされてきたそうだ。

中世には、この川のほとりに身を清めるための場所が設けられていたと伝えられている。前宮の重要な神事に臨む前、人々はこの水で心と体を整えていたのだろう。
源流はここから約1キロほど山へ上がった場所にあるとされ、水質の良さでも知られている。水温や水量も一年を通してほぼ変わらないといわれ、前宮が豊かな水に恵まれた場所であることを感じさせる。
実際に流れを見ていると、派手な景観ではないが、澄んだ水音が心地よい。本殿のすぐそばを清流が流れているというだけで、この場所の神聖さがより深まるように感じられた。
【本殿】諏訪大社四社で唯一の本殿を持つ前宮の中心
水眼の清流に沿ってさらに進むと、いよいよ上社前宮の本殿へとたどり着く。諏訪大社四社の中で、本殿を持つのはこの上社前宮だけとされている。自然や山そのものを神聖な存在として大切にしてきた諏訪大社において、前宮の本殿は特に印象に残る見どころである。
現在の本殿は、昭和7年に建てられたものだという。前年に伊勢神宮の式年遷宮があり、その古材を譲り受けて造営されたと伝えられている。伊勢神宮ゆかりの木材が使われていると知ると、静かに佇む社殿にも、より特別な重みが感じられる。
前宮の奥に鎮まるこの場所は、御祭神の墳墓とも伝えられてきた。古くから極めて神聖な場所とされ、かつては立ち入ることも固く禁じられていたという。これを破ると神罰があるともいわれ、前宮がどれほど畏れ敬われてきた場所であったかがうかがえる。

本殿の周囲には御門と瑞垣がめぐらされ、周囲の緑に静かに溶け込んでいる。派手な装飾で見せるというより、山の空気や水の流れと一体になっているような佇まいである。
本殿のまわりは、瑞垣に沿ってぐるりと歩くことができる。裏手に回ると、木々の間から本殿の姿を垣間見ることができ、正面から参拝するときとはまた違った厳かな雰囲気がある。

【八坂刀売神(やさかとめのかみ)の御陵】大欅に寄り添う神聖な伝承地
本殿の裏手へ回ると、玉垣に囲まれた一角がある。ここは、八坂刀売神の御陵と伝えられている場所だ。
八坂刀売神は、諏訪大社の御祭神の一柱であり、建御名方神の妃神として知られている。前宮の本殿近くに、その御陵とされる場所が静かに守られていることからも、この一帯が古くから特別な神域として大切にされてきたことが伝わってくる。

本殿のすぐそばに玉垣があり、その奥に御陵と伝わる場所が鎮まっている。華やかな装飾があるわけではないが、むしろその静けさが、前宮らしい神聖さを感じさせる。
印象的だったのは、御陵に寄り添うように立つ大きな欅である。まるで壁のようにそびえ、長い年月にわたってこの場所を守り続けてきたかのような存在感があった。

諏訪大社 上社前宮の参拝におすすめ!
「飛龍」御朱印帳
水眼の清流が流れ、四本の御柱が立つ上社前宮にぴったりの、空を舞う龍を描いた一冊。清らかな水の気配や自然の力強さと重なり、諏訪大社四社まいりの記録を、御朱印とともに美しく残してくれます。
【御柱】4本すべてを間近に見られる前宮ならではの迫力
諏訪大社を語るうえで欠かせないのが「御柱」である。御柱とは、諏訪大社の社殿の四隅に建てられるモミの大木のこと。上社前宮・上社本宮・下社春宮・下社秋宮の四社それぞれに建てられており、諏訪大社を象徴する存在である。
この御柱は、七年目ごとの寅年と申年に行われる「御柱祭」で新しい柱へと建て替えられる。山から大木を切り出し、人の力で曳き出し、各お宮まで運び、社殿の四隅に建てるという大きな神事だ。急坂を御柱とともに下る「木落し」などでも知られ、諏訪地方を代表する祭りとして全国的にも有名である。

なかでも上社前宮の特徴は、四本すべての御柱を比較的近くで見ることができる点にある。社殿を囲むように立つ一之御柱、二之御柱、三之御柱、四之御柱を順に見て回ると、前宮の神域が御柱によって守られているように感じられる。
実際に御柱の近くに立ってみると、一本一本の存在感が大きい。木肌には荒々しさが残り、山から曳かれてきた大木であることが伝わってくる。社殿や瑞垣だけを見ていると静かな前宮だが、御柱を前にすると、諏訪信仰の力強さが一気に迫ってくるようだ。
水眼の清流が流れ、森の気配に包まれた前宮。その四隅に立つ御柱は、自然と神事、人々の祈りが一体となって受け継がれてきた諏訪大社らしさを象徴している。四本の御柱を間近に巡れることは、上社前宮ならではの大きな見どころである。
【前宮 一之御柱】
本殿に向かって右手前に立つのが「一之御柱」。御柱の中でも最も大きく、直径は約1m、長さは約17m、重さは約10トンにもなるという。近くで見上げると、ただの柱というより、山から運ばれてきた大木そのものの迫力が伝わってくる。

【前宮 二之御柱】
本殿に向かって左手前に立つのが「二之御柱」。一之御柱と対になるような位置にあり、社殿の正面側を守るように立っている。

【前宮 三之御柱】
「三之御柱」は、本殿の左奥の位置に立てられている。

【前宮 四之御柱】
「四之御柱」は本殿の右奥に立てられている。

御柱は、一之御柱から二之御柱、三之御柱、四之御柱へと順に短くなっているそうだ。それぞれの柱は皮が剥かれ、木肌があらわになっている。直接手を触れ、良い気を分けてもらった。

諏訪大社上社前宮を参拝するなら、本殿だけでなく、この四本の御柱にもぜひ注目したい。一本一本を巡ることで、前宮という神域が、自然の力と人々の信仰によって守られていることをより深く感じられる。
前宮の静かな空気を感じる格式高さ【諏訪大社 上社前宮の御朱印】
参拝を終え、神原にある社務所で御朱印をいただくことにする。

諏訪大社上社前宮の御朱印は、基本的に1種類。御朱印帳への直書きをお願いすることができるほか、書き置きでもいただくことができる。初穂料は500円である。
実際にいただいた御朱印は、中央に「上社前宮」「諏訪大社」の文字が墨書きされた、すっきりとした佇まいの一枚。派手な装飾があるわけではないが、前宮の静かな空気や、諏訪信仰の原点に近い場所を参拝した余韻が、そのまま残るような御朱印である。

ちなみに、前回の御柱祭が行われた2022年には、御柱年限定の御朱印も頒布されていたそうだ。通常の御朱印に記念印が押されたもので、その記念印は100年前の御柱祭で使われた印を復刻したものだという。しかも、諏訪大社四社それぞれで異なる記念印が用意されていたらしい。
御柱祭は七年目ごとの寅年と申年に行われる諏訪大社最大の神事。その年だけの御朱印をいただけるとなると、四社まいりの楽しみもまた格別だろう。次回の御柱祭の年には、あらためて諏訪大社を巡り、四社それぞれの限定御朱印をいただいてみるのもよさそうだ。
水眼の清流や四本の御柱、本殿の静かな佇まいを思い返しながら、御朱印帳に収まった「上社前宮」の文字を眺める。前宮参拝の締めくくりにふさわしい、落ち着いた一印だった。
清流と御柱の余韻を残す一冊【諏訪大社 上社前宮にぴったりの御朱印帳】
今回のリポートはいかがでしたでしょうか。
諏訪大社 上社前宮の参拝にあわせておすすめしたいのが、「飛龍」柄の御朱印帳です。

前宮は、清らかな水に恵まれた場所であり、自然そのものへの祈りが今も息づくような社です。空を舞う龍を描いた「飛龍」柄は、水の気配や神聖な山の空気、そして御柱に象徴される諏訪信仰の力強さともよく重なります。
落ち着いた参拝の記録としてはもちろん、諏訪大社四社まいりの御朱印をまとめる一冊としてもぴったりです。上社前宮から四社まいりを始める方なら、この一冊に諏訪の旅の記憶を重ねていく楽しみも広がるでしょう。
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