こんにちは!
全国各地のご朱印、お城印集めが趣味の神宮寺城一郎です!
御朱印帳づくりに携わる者として、もっと御朱印集めが楽しくなるように、訪れた寺社仏閣の魅力や、私たちが手がける御朱印帳のこともお届けしています。
今回訪れたのは、東京にある「鳩森八幡神社」です。鳩森八幡神社といえば、近年注目を集めているのが、絵本作家・ヒグチユウコさんとコラボした特別御朱印です。ヒグチさんは、猫や少女、不思議な生き物たちを繊細な線で描く独自の世界観で知られ、絵本や画集、雑貨など幅広い分野で人気を集めています。そんなヒグチさんの意匠が取り入れられた御朱印は、授与の際に長い列ができるほどの人気となっています。
この記事では、鳩森八幡神社の御朱印の頂き方をはじめ、実際に参拝して感じた見どころや参拝のポイントについてレビューしていきます。
どうぞ最後までお付き合いください。
人気コラボ御朱印は事前チェックが必須!【鳩森八幡神社の御朱印】のいただき方
御朱印は境内の社務所でいただくことができます。この日は通常の御朱印は直書きで対応していただくことができ、初穂料は500円でした。

社務所へ向かうと、いきなり目に飛び込んできたのが、絵本作家・ヒグチユウコさんとのコラボ御朱印「終了」の文字でした。今回のお目当てのひとつだっただけに、これは少し残念です。
聞いてみると、頒布開始の翌日には一旦終了してしまったとのこと。次回の予定について尋ねると、詳しい日程を伝えてしまうと行列ができてしまうため、「5月中旬ごろ」とだけ案内しているとのことでした。あとは鳩森八幡神社の公式ホームページや公式SNSを確認してください、というお話でした。
実際に公式情報を見てみると、ヒグチユウコさんのコラボ御朱印は再頒布のたびに大きな反響があり、頒布日や受付方法、注意事項がその都度案内されているようです。現時点の公式サイトでは、令和8年6月20日(土)午前9時から再頒布予定とされており、最終受付は15時、限定数に達し次第終了と案内されています。日程や条件は変わる可能性があるため、参拝前には必ず公式ホームページやX、Instagramなどを確認しておくのがおすすめです。

ヒグチユウコさんのコラボ御朱印は、「ハトとネコ」「ハトとイヌ」の2種類。鳩森八幡神社らしい鳩のモチーフに、ヒグチユウコさんならではのネコやワンちゃんの世界観が重なった、とても愛らしいデザインです。この御朱印を目当てに参拝する人は多く、90分ほど並んだという声もある一方で、再頒布のタイミングや時間帯によっては、比較的スムーズにいただけた例もあるようです。
注意したいのは、コラボ御朱印の頒布方法です。公式案内では、御朱印帳を持参すること、お一人様各種1体ずつであること、数に限りがあることなどが示されています。また、通常御朱印の対応方法もコラボ頒布時には変更される場合があるため、「いつも通りに行けば大丈夫」と思わず、最新のお知らせを確認してから出かけるのが安心です。

今回は残念ながらヒグチユウコさんの御朱印をいただくことはできませんでしたが、通常の御朱印をお願いしました。通常の御朱印は「鳩森八幡神社」と「千駄ヶ谷冨士浅間神社」の2種類。御朱印帳を預けると、丁寧に直書きしていただきます。

合わせておみくじも引いてみました。結果は「吉」。境内には「鳩みくじ」もあり、こちらは見た目もかわいらしく、鳩森八幡神社らしい癒やしを感じさせてくれます。
お目当てのコラボ御朱印には出会えなかったものの、「鳩森」という名前の響きそのものに、どこかやさしい空気が漂っています。限定御朱印を狙うなら公式情報のチェックは必須ですが、通常の御朱印や境内散策だけでも、十分に心が和む神社です。

鳩森八幡神社は、東京都心にありながら、緑に包まれた穏やかな空気が漂う神社です。境内には都内最古とされる富士塚があり、将棋堂や能楽殿なども点在するなど、小さな境内の中に見どころがぎゅっと詰まっています。
さらに近年は、絵本作家・ヒグチユウコさんとのコラボ御朱印でも大きな注目を集めています。猫や動物、不思議な生き物たちを繊細に描くヒグチユウコさんの世界観は、鳩森八幡神社のやさしく落ち着いた雰囲気とも相性がよく、御朱印をいただく時間そのものを、少し特別なものにしてくれます。
そんな鳩森八幡神社の参拝に持参したいのが、愛らしい動物柄の御朱印帳です。
鳩森八幡神社に持参したい御朱印帳
【ちりめん御朱印帳「三毛猫」】
今回ご紹介するのは、二越ちりめんを使用した「三毛猫柄の御朱印帳」です。
やわらかな色合いの中に、自由な表情を見せる三毛猫たちが描かれた一冊。猫好きの方はもちろん、ヒグチユウコさんのコラボ御朱印を楽しみに鳩森八幡神社を訪れる方にも、思わず手に取りたくなるような親しみやすさがあります。

ふっくらとした質感のちりめん生地は、和の雰囲気を持ちながらも堅苦しすぎず、手にするたびにほっとするような温かみがあります。かわいらしさの中にも上品さがあり、鳩森八幡神社の穏やかな境内や、動物たちが印象的なコラボ御朱印とも自然に響き合う御朱印帳といえるでしょう。
本文には御朱印がにじみにくく、乾きやすい紙を使用しており、直書きの御朱印も美しく残せます。職人による丁寧な製本で開きやすく、御朱印巡りの相棒として長く使えるのも魅力です。
お気に入りの一冊を持って参拝すれば、御朱印をいただく時間がより楽しく、より印象深いものになります。鳩森八幡神社での参拝の記憶を、三毛猫柄の御朱印帳にそっと重ねてみてはいかがでしょうか。
この御朱印帳は、Amazonや楽天市場でも購入できます。鳩森八幡神社参拝のお供に、ぜひ手に取ってみてください。
さて、最初に御朱印を紹介しましたが、御朱印は本来参拝を済ませてから頂くもの。
ここからは鳩森八幡神社参拝のためのアクセス方法のほか、神社の魅力や見どころ、御朱印を頂くところまでをたっぷりとご紹介していきます!
どうぞ最後までごゆっくりお楽しみください!
鳩森八幡神社へのアクセスと基本情報
【鳩森八幡神社の所在地】
〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷1-1-24
【鳩森八幡神社の電話番号】
03-3401-1284
【鳩森八幡神社の参拝時間】
24時間参拝可能 ※御朱印受付時間:9時~17時
【鳩森八幡神社への電車でのアクセス】
●JR総武線「千駄ヶ谷」下車徒歩5分
●都営大江戸線「国立競技場」下車徒歩5分
●東京メトロ副都心線「北参道」下車徒歩5分
鳩森八幡神社のご由緒
鳩森八幡神社は、東京都渋谷区千駄ヶ谷に鎮座する、千駄ヶ谷一帯の総鎮守です。創建は貞観2年(860年)と伝わり、都心の神社でありながら、非常に長い歴史を持っています。
その始まりには、不思議な伝承が残されています。昔、この地には深い林があり、そこにたびたび瑞雲と呼ばれるめでたい雲が現れたといいます。ある日、村人がその森に入ると、白い鳩の群れが西へ飛び去るという霊験がありました。人々はこれを神のしるしと考え、小さな祠を建て、この地を「鳩森」と呼ぶようになったとされています。
その後、貞観2年(860年)、天台宗の高僧・慈覚大師円仁がこの地を訪れ、村人たちの願いを受けて、応神天皇や神功皇后などの御神像を祀ったといわれています。これが八幡宮として整えられた始まりとされ、鳩森八幡神社の由緒につながっているのだとか。鳩は八幡神の使いともされており、神社名に込められた物語にも、どこかやさしく神秘的な響きがあります。

江戸時代になると、鳩森八幡神社は富士信仰の場としても親しまれるようになります。寛政元年(1789年)には、富士山を模して造られた「千駄ヶ谷の富士塚」が築かれました。富士山まで行くことが難しかった江戸の人々にとって、身近な場所で富士登拝のご利益をいただける大切な信仰の場だったのでしょう。この富士塚は現在、都内最古とされる富士塚として知られ、東京都の有形民俗文化財にも指定されています。
明治以降も地域の信仰を集め続け、明治41年(1908年)には周辺にあった太神宮が境内へ遷されました。太平洋戦争中の空襲では社殿などが焼失しましたが、戦後の昭和23年(1948年)から少しずつ復興が進められ、現在の姿へと整えられていきました。
千駄ヶ谷という都心にありながら、境内には緑が多く、静かで落ち着いた空気が流れています。古い伝承、八幡信仰、富士信仰、そして戦後復興の歩みが重なり合う鳩森八幡神社は、都会の中で歴史と祈りを身近に感じられる神社です。
●御祭神
主座:応神天皇・神功皇后
末社:甲賀稲荷社……宇迦之御魂神、冨士浅間神社……木花咲耶姫命、神名社……天照大神
●ご利益
平和、産業、文化の発展と守護、子育て安産、渡航平安
ここから「鳩森八幡神社」の参拝リポートがスタート!
ヒグチユウコさんのご朱印がもらえるかもしれない【鳩森八幡神社の見どころ】
今回は東京出張の翌日、以前から気になっていた鳩森八幡神社へ向かうことにした。猫の絵で知られる画家・絵本作家、ヒグチユウコさんのイラストが入った御朱印が人気を集めているそうだ。
鳩森八幡神社の「鳩森」は、「はとのもり」と読む。鳩は古くから世界各地で愛や平和の象徴とされてきた鳥であり、その名を聞くだけでも、どこかやさしい空気を感じさせる神社である。
新宿からJR総武線の各駅停車に乗り、千駄ヶ谷駅で下車した。


今回は千駄ヶ谷駅を利用したが、都営大江戸線の国立競技場駅や、東京メトロ副都心線の北参道駅からも比較的近く、アクセスしやすい場所にある。

改札を出ると、さっそく「鳩森神社」「将棋会館」の案内表示が見えた。

駅を出て左前方に目を向けると、ユニークな外観の東京体育館が見える。丸みを帯びた独特の建物は、どこか近未来的で「宇宙船」という愛称で呼ばれることもあるそうだ。千駄ヶ谷らしい都会的な景色の中を歩き始める。

信号を渡ると、右手に津田塾大学の千駄ヶ谷キャンパスが見えてきた。メインキャンパスは東京都小平市にあるが、ここ千駄ヶ谷には2017年に総合政策学部のキャンパスが開設されているという。

その隣には、将棋会館がある。将棋といえば、将棋といえば近年、藤井聡太棋士の活躍が目覚ましい。2026年4月現在、保有タイトルは、竜王・名人・王位・棋王・王将・棋聖の六冠だ。一時期は叡王・王座を含めて全8タイトルを保有していたが、現在は伊藤匠棋士が二冠だ。将棋界も新たな時代に入っていることを感じる。

将棋会館を過ぎてさらに進むと、やがてこんもりとした緑と鳥居が見えてきた。交差点の信号には「鳩森八幡神社前」の文字がある。
都心の街並みの中を歩いてきた先に、突然あらわれる小さな森。その入口に立つと、駅前のにぎわいとは少し違う、落ち着いた空気が流れているように感じられた。

一礼をして鳥居をくぐる。

くぐってすぐ右に境内案内図があった。今、私がくぐった鳥居はどうやら正面の鳥居ではないようだ。

【正面鳥居〜参道】鳩の絵馬に心和む、まっすぐな参道
改めて正面鳥居から入り直すことにした。この「正面鳥居」は、鳩森八幡神社の表玄関ともいえる存在。街のにぎわいに接しながらも、鳥居の前に立つと、ここから先は神域なのだと自然に気持ちが切り替わる。

一礼して鳥居をくぐると、社殿へ向かってまっすぐな参道が伸びている。都心の一角にありながら、境内には緑が多く、歩き始めると空気が少しやわらかくなるように感じられる。

参道の途中には、おみくじや絵馬を掛ける場所があった。鳩森八幡神社らしく、鳩をモチーフにした「鳩みくじ」や「鳩絵馬」も人気を集めているようだ。鳩絵馬は願いを書いて奉納できるほか、持ち帰って神棚などにお祀りすることもできるという。神社名の由来にもつながる鳩の意匠は、見ているだけでどこか心が和む。
通常のおみくじに加え、鳩みくじ、王手みくじ、招き猫みくじなどもあり、授与品にもこの神社らしい個性が感じられる。将棋会館の近くにあることを思うと、王手みくじの存在もいかにも千駄ヶ谷らしい。

参道を進むと、たてがみや巻き毛が丁寧に彫られた狛犬も鎮座していた。素朴さの中に力強さがあり、長くこの参道を見守ってきたことが伝わってくる。


【手水舎】
右にあった手水舎で手を浄める。花手水がきれいだ。


【御社殿】戦災を越えて蘇った総欅造りの社殿
参道を進むと、正面に鳩森八幡神社の御社殿が見えてくる。緑の多い境内の中に落ち着いた佇まいで建ち、都会の神社でありながら、どこかゆったりとした時間が流れているように感じられる。
鳩森八幡神社には、かつて弘化2年(1845年)に上棟された欅造りの荘厳な社殿があったそうだ。しかし、その社殿は昭和20年の戦災によって焼失してしまったという。現在の御社殿は、戦後の昭和23年から進められた復興事業を経て、平成の御大典を記念して戦前の姿をよみがえらせる形で建設されたもの。平成5年6月に竣工し、総欅造り、51.8坪の立派な社殿として再建された。

戦前の拝殿の天井には絵が描かれていたことにちなみ、現在の社殿にも108点の天井画が描かれているという。草花や暮らしの中の道具を題材にした天井画とのことで、参拝の際にはそうした細部にもこの神社らしい温かみが宿っているように思える。
拝殿の左手には、御朱印をいただける社務所がある。ヒグチユウコさんのコラボ御朱印や通常御朱印をいただく場所でもあるが、まずは社殿へ進み、二拝二拍手一拝で参拝する。

参拝を終えて右手へ目を向けると、鳩森八幡神社の大きな見どころの一つである「富士塚」と呼ばれる一角が見えてきた。さらに、その右には「能楽殿」と呼ばれる建物があった。

鳩森八幡神社の参拝におすすめ!
「ちりめん 三毛猫」御朱印帳
絵本作家・ヒグチユウコさんのコラボ御朱印でも注目を集める鳩森八幡神社にぴったりの、愛らしい三毛猫柄の一冊。やさしい表情の猫たちが、穏やかな境内の空気と重なり、御朱印をいただく時間をより楽しく心に残してくれます。
【能楽殿】伝統芸能を今に伝える静かな舞台
現在の能楽殿は、平成12年に建て替えられたものだという。元々この場所には昭和30年代に建てられた神楽殿があったというが、老朽化が進んだことから、神楽だけでなく能も行える舞台として新たに整備されたのだとか。
建物は木造入母屋造りを基本とし、一部に鉄筋コンクリート造りを取り入れた構造になっている。舞台には三方に浜縁がめぐらされ、後座の壁面には能舞台らしい老松の絵が描かれている。舞台、後座、橋掛りを備えた本格的なつくりで、普段は静かに佇んでいるが、催しの際には一気に空気が変わるのだろう。
鳩森八幡神社では、毎年5月と9月に薪能が行われているそうだ。また、元旦の午前0時には新年を祝って謡が奉納されるという。都心の神社でありながら、こうした伝統芸能が今も受け継がれていることに、千駄ヶ谷という土地の奥行きを感じる。

能楽殿をしばし眺めた後、せっかくなので、この都内最古といわれる富士塚にも登ってみることにした。まずは登山口から、ゆっくりと歩き始める。
【冨士塚】都内最古のミニチュア富士を登る
鳩森八幡神社の大きな見どころのひとつが、境内にある冨士塚である。冨士塚とは、富士山まで行くことが難しかった人々のために造られた、富士山を模した人工の塚のことだ。
江戸時代には富士信仰が盛んになり、富士山に登ることで大きな霊験が得られると信じられていた。しかし、当時の庶民にとって本物の富士山へ向かうのは、交通や費用、体力の面で簡単なことではなかった。そこで、人々は「富士講」と呼ばれる組織をつくり、身近な場所に富士山を模した冨士塚を築いた。そこに登ることで、富士登拝と同じようなご利益をいただけるとされたのである。
鳩森八幡神社の冨士塚は、寛政元年(1789年)に築造されたと伝わる。都内に現存する冨士塚の中では最も古いものとされ、江戸時代中期以降に広がった富士信仰のあり方を知るうえでも貴重な遺構である。

鳥居のある登山口から入り、案内に従って登山スタート。


最初はゆるやかな階段が続く。小さな塚とはいえ、きちんと「登山口」から始まるところが楽しい。

しばらく進むと、四合目付近の平地に里宮が見えてくる。実際の富士山を小さく写し取るように、要所ごとに見どころが設けられているのがよく分かる。


里宮を過ぎると、二合目、三合目の表示が続いていく。表示の間隔が近いので、登っていて少しうれしくなる。

ここから先は思ったより急勾配に。

足元に気をつけながら、四合目、五合目、六合目、七合目と進んでいく。




途中には、富士塚の見どころのひとつである「食行身禄(じきぎょうみろく)像」もある。食行身禄は江戸時代に活躍した富士講の指導者で、本物の富士山では八合目の烏帽子岩で断食行を行ったとされる人物である。この冨士塚でも、像のそばに烏帽子岩を模した岩が置かれており、富士山の信仰世界を丁寧に再現していることが伝わってくる。


八合目、九合目まで来ると、山頂はもうすぐだ。左右のロープに手をかけ、足元を確かめながら登っていく。標高にすればわずか6mほどの塚だが、道は意外と険しく、気分はしっかり登山である。


山頂には、浅間大社奥宮を模した小さな社が鎮座している。周囲には富士山から運ばれた溶岩が配されており、小さな空間ながらも富士山らしい雰囲気が感じられる。浅間大社に祀られる木花咲耶姫命は、美しい女神として知られ、女性の参拝者にも親しまれているという。
山頂には奥宮のほかにも見どころがある。奥宮の左奥にある小さな水ためは「金明水」、参拝時の背中側にあるものは「銀明水」と呼ばれ、実際の富士山頂に湧く神秘的な水に見立てたものだそうだ。こうした細かな再現があるからこそ、江戸の人々にとって冨士塚は、ただの模型ではなく、本当に祈りを託せる場所だったのだろう。


無事に山頂へ到着する。見下ろすと、境内の景色が思った以上に広がっていた。わずかな高さとはいえ、登りきった達成感はしっかりある。都会の真ん中で、これほど手軽に富士登拝の気分を味わえるとは思っていなかった。


山頂で参拝を終えた後は、登ってきた道とは別の道を使って下山する。下りもなかなか急なので、油断は禁物である。足元に気をつけながら、ゆっくりと降りていく。


こうして小さな富士山登頂を終え、改めて境内を散策することにした。鳩森八幡神社の冨士塚は、かわいらしさと本格的な信仰の歴史が同居する、実に見応えのある場所だった。
【甲賀稲荷社】甲賀の人々に大切にされた稲荷社
境内を散策していると、末社のひとつである「甲賀稲荷社」が祀られていた。
甲賀稲荷社は、江戸時代に「甲賀百人組」と呼ばれる人々から厚く信仰されていた稲荷社らしい。甲賀百人組とは、現在の滋賀県にあたる近江国・甲賀地方にゆかりを持つ人々で構成された、江戸幕府の警備や鉄砲に関わる組織のこと。いわば、江戸の守りを担った武士たちである。
もともと甲賀稲荷社は、現在の明治記念館周辺にあたる青山権田原付近に祀られていたと考えられている。しかし明治時代に入り、その一帯が陸軍の練兵場として使われるようになったため、明治18年に鳩森八幡神社の境内へ移されたという。

興味深いのは、この稲荷社に納められていた神像の中から、甲賀百人組の名前を記した古い書付が見つかっていること。さらに記録によると、甲賀百人組は毎年決まった時期に白米などを奉納していたという。単に近くにあった社というだけでなく、日々の守り神として大切にされていたことが伝わってくる。
小さな社ではあるが、その背後には、江戸を守った甲賀ゆかりの人々の信仰が息づいている。鳩森八幡神社の境内で、思いがけず江戸の歴史に触れられる一角である。

【将棋堂】棋力向上と勝運を願う将棋ゆかりの社
境内には「将棋堂」と呼ばれる小さなお堂があった。鳩森八幡神社のすぐ近くには将棋会館があり、古くから将棋大会が開かれるなど、神社と将棋界には深いつながりがあるという。
将棋堂は、将棋界の発展と棋力向上を願う場所として、昭和61年(1986年)に建立された。お堂の中には、当時の日本将棋連盟会長であった大山康晴十五世名人が奉納した、高さ約1.2mの大きな「王将」の駒が納められている。駒は御影石の将棋盤の上に据えられ、その奥には勝負事の神様としても信仰される八幡神が祀られている。

お堂の形にも将棋らしい工夫がある。建物は天地四方を表す六角形で、屋根の飾り金具には将棋盤の脚を思わせる意匠が取り入れられているという。小さなお堂ながら、将棋への敬意が細部に込められているのが面白い。
毎年1月初旬には「将棋堂祈願祭」が行われ、日本将棋連盟のプロ棋士らも参列し、将棋界の繁栄を祈願するそうだ。プロ棋士はもちろん、将棋を学ぶ子どもやアマチュア愛好家にとっても、技術向上や勝運を願う特別な場所なのだろう。
授与所では、棋力向上や勝利を願う「王手勝守」や、将棋の駒をかたどった絵馬なども頒布されている。将棋会館の近くにある鳩森八幡神社らしい、実に個性的な見どころである。

【絵馬掛け所】福が舞い込む「ひだりうま」の絵馬
境内の絵馬掛け所には、少し珍しい絵馬が掛けられていた。描かれているのは、逆さ向きの馬。「ひだりうま」と呼ばれる縁起のよい意匠である。
「うま」を反対から読むと「まう」、つまり「舞う」に通じることから、福が舞い込むとされている。また、馬は本来右から乗るとつまずくといわれ、左から乗ることが良いとされてきたため、「ひだりうま」は物事がうまく進む縁起物として親しまれている。
商売繁盛や人生の節目、新しい挑戦を迎えるときに願いを込める絵馬としても、ぴったりなのだろう。

【御神木】戦火を越えて千駄ヶ谷を見守る大銀杏
境内には、ひときわ存在感のある大きな銀杏の木がそびえている。鳩森八幡神社の御神木であり、千駄ヶ谷の街を長く見守り続けてきた木である。
この銀杏は、昭和20年(1945年)5月の東京大空襲による戦火を奇跡的に免れ、今も青々とした葉を茂らせているという。境内の社殿が戦災で焼失したことを思うと、この木が生き残っていることには、特別な力強さを感じる。
樹高は約20m。大鳥居をくぐった境内に立ち、参拝者を静かに迎えてくれる姿は、まさにこの神社の守り木といった佇まいである。
都心の中にありながら、ここだけ少し時間の流れがゆるやかになるように感じられる。戦火を越え、時代を越えて生き続ける御神木の前に立つと、鳩森八幡神社が地域の人々に大切に守られてきた場所であることが、自然と伝わってくる。

摂社末社まで参拝を終え、最後に社務所で御朱印をいただいた。
猫の愛らしさが御朱印時間を彩る一冊【鳩森八幡神社にぴったりの御朱印帳】
今回の鳩森八幡神社の参拝リポートはいかがでしたでしょうか。
千駄ヶ谷の街なかにありながら、境内には穏やかな緑が広がり、御社殿や冨士塚、将棋堂、御神木など、見どころがぎゅっと詰まった鳩森八幡神社。都会の喧騒から少し離れ、静かに心を整えられるような時間となりました。
そんな鳩森八幡神社の参拝にぜひ持っていきたいのが、「三毛猫柄の御朱印帳」です。

鳩森八幡神社といえば、絵本作家・ヒグチユウコさんとのコラボ御朱印でも注目を集める神社。猫や動物たちの世界観が印象的な御朱印をいただくなら、愛らしい三毛猫柄の御朱印帳は相性のよい一冊といえるでしょう。
ふっくらとした二越ちりめんの質感に、自由な表情を見せる三毛猫たちが描かれたデザインは、手に取るだけで気持ちが和みます。かわいらしさの中にも和の落ち着きがあり、鳩森八幡神社のやさしい雰囲気にも自然になじみます。
この御朱印帳はAmazonや楽天市場でも購入できます。鳩森八幡神社参拝のお供に、ぜひ手に取ってみてください。
ステキな御朱印帳を片手に、楽しい御朱印集めに出かけましょう!
神社やお寺に行くたびに、その雰囲気や歴史に触れるのってワクワクしませんか?そんな旅の思い出をカタチに残せるのが御朱印です!力強い筆文字や、神社ごとに異なる印影など、御朱印の1つ1つには訪れた場所の個性やストーリーがギュッと詰め込まれています。そして、御朱印帳をパラっと開けば、訪れた際の風景や空気感が一瞬で蘇ります!

御朱印はただの記念スタンプではありません。その神社やお寺とのご縁を結ぶ大切な証。そして何より、御朱印は集める楽しさがどんどん増していくアイテムです!さらに、自分がお気に入りのデザインの御朱印帳を選べば、気分もよりアップすること間違いなし♪ 1冊、また1冊と増えていくたびに、自分だけのコレクションが増えていくのも嬉しいポイントです!
せっかく神社やお寺を巡るなら、お気に入りの御朱印帳を片手に、楽しく御朱印集めを始めてみませんか?
これから御朱印集めを始める方にぜひお勧めしたい「初めての御朱印帳」はこちらからチェック!
さらに!さらに!!
日宝では、神社仏閣様やデザイン会社様など向けに、オリジナル御朱印帳の製作サービスを承っております!デザインのご要望はもちろん、表紙素材や製本仕様に至るまで、製本会社ならではの知識とクオリティでご提案いたします。

「こんな御朱印帳を作ってみたい」「まだイメージが固まっていないけれど相談してみたい」
そんな段階でも構いません。どんなご希望でも丁寧にヒアリングし、企画から製作まで一緒に形にしてまいります。
まずはお気軽にお問い合わせください。
詳しくは下記のページをクリック♫
日宝綜合製本株式会社
岡山県岡山市中区今在家197-1(各所在地を見る)








