こんにちは!
全国各地のご朱印、お城印集めが趣味の神宮寺城一郎です!
御朱印帳づくりに携わる者として、参拝の楽しみや寺社の魅力を少しでも深くお届けできればと思っています。
今回足を運んだのは、東京都新宿区にある「須賀神社」です。東京四谷の総鎮守であり、2016年に公開された新海誠監督のアニメ映画「君の名は。」の聖地としても有名な神社です。
この記事では、須賀神社を実際に歩いて感じた魅力や見どころ、参拝のポイント、そして御朱印の魅力や頂き方を、エピソードを交えながらご紹介していきます。どうぞ最後までお付き合いください。
須賀神社は、古くから地域の人々の暮らしを見守ってきた鎮守の社であり、縁結びや家内安全、厄除けなど、人と人との“ご縁”に深く関わるご利益で知られています。境内に立つと、都心・新宿にありながらもどこか懐かしく、あたたかな空気が流れており、訪れる人それぞれの想いを静かに受け止めてくれるような印象を受けます。そこで、須賀神社にぴったりな御朱印帳として選んだのは、「桜結び柄の御朱印帳」です。
須賀神社参拝に持参したい御朱印帳
【桜結び柄の御朱印帳】

桜の花びらをリボンのように結んだ意匠が印象的な「桜結び柄の御朱印帳」。「結ぶ」というモチーフは、人と人とのご縁や願いをつなぐ象徴であり、「縁を結び、地域を見守る」という須賀神社の在り方とも自然に重なります。
「組紐」を想起させるデザインには、日本文化ならではの物語性も感じられ、須賀神社の参拝にふさわしい一冊ではないでしょうか。表紙にはやわらかな二越ちりめんを使用し、桜文様と結びの意匠が上品に調和。製本のプロが1冊1冊丁寧に製本しており、開きやすさも魅力です。
須賀神社で手を合わせた記憶を、「ご縁の証」としてそっと留めてくれるこの御朱印帳。ぜひ商品ページもチェックしてみてください。
それでは、須賀神社の魅力を一緒に巡っていきましょう!
どうぞ最後までごゆっくりお楽しみください!
須賀神社のアクセスと基本情報
【須賀神社の所在地】
〒160-0018 東京都新宿区須賀町5-6
【須賀神社の電話番号】
03-3351-7023
【須賀神社の参拝可能時間】
開門時間:午前6時 閉門時間:午後5時
※11月~2月の間は開門時間が午前6時30分に変更
※お守り・神札・御朱印の授与は午前10時から午後4時45分の間に対応
【須賀神社へのアクセス(最寄り駅)】
●JR
中央線快速・総武線各駅停車 四ツ谷駅より徒歩10分
総武線各駅停車 信濃町駅より徒歩10分
●地下鉄
丸ノ内線・南北線 四ツ谷駅より徒歩10分
丸の内線 四谷三丁目駅より徒歩7分
【須賀神社の駐車場】
須賀神社の関係者用駐車場はありますが、一般参拝者用の専用駐車場はないため、周辺のコインパーキングを利用してください。
須賀神社のご由緒
須賀神社は、江戸時代から四谷の地に鎮座する歴史ある神社です。もともとは稲荷神社として赤坂にありましたが、寛永11年(1634年)、江戸城外堀の工事に伴い現在の場所へ移されたそうです。その後、島原の乱で功績を挙げた馬込勘由が四谷一帯の土地を拝領したことをきっかけに、寛永20年(1643年)、日本橋伝馬町の守護神・須佐之男命を合祀。以来「四谷天王社」と呼ばれたといい、地域の人々に長年親しまれてきました。明治元年には「須賀神社」と改称し、現在に至ります。
社名の「須賀」は、須佐之男命が八岐大蛇を退治した際、「心がすがすがしい」と言った故事に由来していると考えられています。戦災や震災を乗り越え、昭和から平成にかけて大修復を行い、現在の社殿は金色に輝く荘厳な姿を誇ります。都内でも数少ない華麗な神社建築を見ることができます。
●ご祭神
須佐之男命(須賀大神)すさのおのみこと
宇迦能御魂命(稲荷大神)うかのみたまのみこと
●ご利益
厄除け、疫病退散、五穀豊穣、開運招福、商売繁盛、縁結び、家内安全
ここから「須賀神社」の参拝リポートがスタート!
映画「君の名は。」の聖地【須賀神社】の見どころ
※作品のネタバレを含みます!ご注意ください※
みなさんは映画「君の名は。」はご覧になられただろうか。2016年公開の新海誠監督の日本のアニメ映画で、日本映画では「千と千尋の神隠し」に次ぐ歴代興行収入ランキング2位となった映画だ。
私も映画館で観て涙した。物語の終盤、東京の街を舞台に描かれる印象的な場面。すれ違いながらも、特別な何かを感じて縮まる距離、そしてたどり着いた石段。言葉にならない想いが交差するあの瞬間は、静かに心を揺さぶられ、涙を抑えることができなかった。その石段の場所が、東京都新宿区須賀町にある「須賀神社」だ。
今回はその「君の名は。」の聖地としても知られる「須賀神社」へ向かう。
JR四谷駅で降りる。

ホームに立つ四谷駅近隣の地図では上の方に「須賀神社」の表記を見つけた。

四谷駅の赤坂口から地上に出る。

【石段】映画の余韻が重なる、須賀神社の石段
徒歩で15分くらいだろうか。いきなりその石段が現れる。この急勾配の「男坂」の階段と、そこから見下ろす街並みが、映画の象徴的なシーンを彷彿とさせる風景として有名になり、今でも多くの聖地巡礼者が訪れる人気スポットになっている。

石段の周辺には海外からの観光者が何人もいて、石段をバックに写真を撮り合っていた。日本での公開からはすでに10年近く経っている。海外のそれぞれの国で公開されて何年たっているのかわからないが、あの感動は国際的感動なのだ。
石段の右手には「須賀神社」と刻まれた石標があった。

石段の前に立つと、ラストシーンの感動がよみがえってくる。ゆっくりと石段を上がる。あの印象的な場面を思い出させるような、赤い手すりが目に入る。名シーンがふっと重なるような気がする。一段ずつ上がるたびに、すれ違い、立ち止まり、振り返る――そんな情景をつい重ねてしまう。言葉にはならないけれど、「きっとこの人だ」と感じさせる空気が、この石段には残っているように思えた。

【鳥居】坂を上りきった先に現れる朱塗りの境界線
石段を上がると右手に朱塗りの鳥居があった。平成2年(1990年)に建立されたらしく、扁額には「須賀神社」の文字が刻まれている。
一礼をしてくぐる。


鳥居の両脇にが狛犬が鎮座していた。いわゆるスタンダードな「昭和狛犬」「岡崎型狛犬」と呼ばれるタイプの狛犬だ。


ちなみにこの鳥居の右手には、私が登ってきた「男坂」と呼ばれる石段よりも勾配が緩やかな石段があった。こちらは通称「女坂」と呼ばれているらしい。
【神輿庫】
都心の神社らしく境内は広くない。その分、社殿や付属建物が近くにまとまっており、地域とともに歩んできた歴史が凝縮されている印象を受ける。
鳥居の右手に神輿庫がある。ここには、須賀神社の例大祭で担がれる神輿が収められているようだ。須賀神社では例年初夏に例大祭が斎行され、約4日間にわたる規模の大きな祭りとして知られている。祭りの期間中は屋台が立ち並び、神輿にご神体を遷して氏子地域を練り歩く神輿渡御も盛大に行われるという。
正面の扉には、須賀神社の神紋である「抱き稲に左三つ巴」が大きく描かれている。

【手水舎】
神輿庫の横に手水舎がある。参拝前に身を清める。

【く組梯子塚】江戸火消しの誇りを今に伝える奉納碑
手水舎の隣には、「く組梯子塚」がある。
「く組」とは、江戸時代に町を守った江戸火消し五番組のひとつの名称。この梯子塚は、当時の火消し文化とその精神を後世に伝えるため、地元の人々によって奉納されたものと考えられる。火消しにとって梯子は命を預ける大切な道具であり、誇りの象徴でもあったという。
須賀神社の境内にこの塚が残されていることからも、地域と火消しとの深い結びつきがうかがえる。

【飯塚正兵衛翁像】須賀神社を支え続けた篤志家の足跡
境内を歩いていると、ひっそりと佇む一体の銅像が目に留まる。これは、飯塚正兵衛翁の像らしい。
飯塚正兵衛翁は、丸正チェーン商事株式会社の創業者として知られ、1918年頃に東京・四谷で青果物小売業を開業した人物なのだそうだ。

傍に立つ説明板によれば、飯塚正兵衛翁は常に「神を敬い、祖先を大切にする心」を何よりも重んじていたという。戦後の混乱期という厳しい時代の中で、数々の困難に直面しながらも、約30年という長きにわたり氏子の代表として須賀神社の運営と復興に尽力した人物なのだそうだ。

【拝殿】戦災を越えて受け継がれる、四谷総鎮守の祈りの中枢
拝殿は参道の正面に建っている。旧社殿は戦災によって焼失したが、戦後、氏子や崇敬者の篤い信仰によって再建されたらしい。現在の社殿は鉄筋コンクリート造で、堅牢かつ立派な佇まいを見せている。

都会の中心にありながら、周囲には静けさの中に荘厳さと華やかさが同居する独特の空気が漂う。日頃から手入れが行き届いており、氏子崇敬者から今もなお大切に守られていることが伝わってくる。

主祭神として須佐之男命(須賀大神)と宇迦能御魂命(稲荷大神)をお祀りしている。さらに、天忍穂耳命をはじめとする五男神、多紀理姫命などの三女神、大鳥神社にゆかりのある日本武命なども合祀されており、非常に多くの神々が祀られているのが特徴。商売繁盛、開運招福、災難除けといった幅広いご利益で信仰を集めている。
二拝二拍手一拝で参拝する。

【絵馬】物語と願いが重なり合う、アニメ創作のパワースポット
拝殿内に目を向けると、映画『鬼滅の刃 無限城編 第一章』と、アニメ『グノーシア』といった作品名とイラストが記された絵馬が飾られているのが目に入った。

映画『君の名は。』の大ヒット以降、須賀神社は聖地として広く知られるようになり、アニメや映画に関わる人々からの崇敬も一段と厚くなったという。その様子を最もよく物語っているのが、拝殿前に設けられた絵馬掛所だ。
絵馬を眺めてみると、一般参拝者の願い事に混じって、制作会社名やスタッフ名が記されたヒット祈願の絵馬も数多く掛けられている。有名アニメ関係者と思われる奉納もあり、直筆イラストが添えられた絵馬からは、作品に懸ける強い想いが伝わってくる。

授与されている須賀神社の絵馬の片面には、赤い手すりが印象的なあの石段の姿が描かれている。『君の名は。』を象徴する風景そのものであり、神社としてもこの場所が持つ物語性を大切にしていることが伝わってくる。
作品の聖地であることを自然な形で表現したこの絵馬は、人と人との縁を結ぶ須賀神社らしいご利益を、より強く感じさせてくれる。

参拝後は境内をひとまわりすることにした。

須賀神社の参拝におすすめ!
桜結び柄の御朱印帳
桜の花びらを結ぶ意匠が印象的な桜結び柄の御朱印帳。人と人とのご縁を結ぶモチーフは、縁結びや人のつながりを大切にしてきた須賀神社の空気とよく調和します。参拝の思い出を鮮やかに彩ってくれる一冊です。
【天白稲荷社】戦災を免れ、多くの神々を今に伝える境内社
拝殿の左手に目を向けると、境内社である天白稲荷社が静かに鎮座している。須賀神社の境内は、東京大空襲によって本殿の御内陣を除くほとんどが焼失したが、この天白稲荷社は奇跡的に被害を免れたという。

天白稲荷社には、非常に多くの御祭神が相殿神として祀られている。かつて「江戸名所図会」に描かれていた須賀神社境内の数多くの境内社は、戦後の復興の過程でこの天白稲荷社に合祀されたと伝えられている。

【祖霊社(それいしゃ)】ご先祖の想いを今に結ぶ、静かな祈りの社
拝殿の右奥にある小路を進んだ先に祖霊社が鎮座している。ここは、須賀神社の氏子や崇敬者の神霊を祀るための社であり、神道において故人やご先祖をお祀りする場所だ。
祖霊社は、仏教でいう仏壇にあたる存在とされ、亡くなった人は家や子孫を見守る守り神になると考えられてきた。華やかな参拝動線から少し離れた場所にあるからこそ、周囲には静寂の空気が流れ、自然と背筋が伸びる。

【三十六歌仙絵】須賀神社に伝わる、和歌文化の至宝
境内を巡っていると、須賀神社が三十六歌仙と深いゆかりを持つことを知った。三十六歌仙を一人一枚ずつ描いた「三十六歌仙絵」が、今も須賀神社に伝えられているのである。
三十六歌仙とは、平安時代中期の公卿・藤原公任が選定した三十六人の優れた歌人のこと。柿本人麻呂や山部赤人、大伴家持といった万葉の歌人をはじめ、紀貫之、在原業平、小野小町など、『古今和歌集』を中心とした名だたる歌人たちが名を連ねている。
須賀神社に伝来する三十六歌仙絵は、天保7年(1836)に奉納されたものと言われ、絵は当時四谷大番町(現在の大京町)に住み、画家として高名であった旗本・大岡雲峰が担当し、書は和歌や書画で人気を博した公卿・千種有功が手がけたという。各歌仙の肖像にその代表歌一首が添えられており、絹地に彩色された作品は現在、新宿区指定有形文化財となっている。

実物は拝殿内に掲げられているが、参拝の流れの中で内部をじっくり鑑賞するのは難しい。そこで目に留まったのが、境内に設けられた掲示板である。ここには三十六歌仙絵を印刷したものが掲示されており、一枚一枚を無理のない姿勢で、落ち着いて眺めることができた。

実物の持つ迫力もさることながら、内容を味わうという点では、この掲示板は非常にありがたい。須賀神社が四谷総鎮守として厚く信仰を集め、文化の拠点でもあったことを、三十六歌仙絵が静かに物語っている。

赤い手すりの石段の記憶も蘇る!須賀神社の御朱印
それでは御朱印をいただきに社務所へ。社務所は拝殿の右側を進んだ一番奥にある。
社務所では外国人観光客が買い物をしていた。

須賀神社の御朱印は書置きのみ。①切り絵が描かれた見開きサイズの御朱印、②男坂の金箔押しが印象的な御朱印、③シンプルな「須賀神社」の御朱印、④透かし型の重ね御朱印の4種類があった。

私は最もオーソドックスな御朱印をお願いした。初穂料は500円。
御朱印を片手に、赤い手すりの石段の前に再び立つ。感動の余韻に浸りながら、石段を下りて退出した。

「結び」の想いが込められた一冊!須賀神社にぴったりの御朱印帳
今回のリポートはいかがだったでしょうか。
須賀神社参拝のお供におすすめしたい「桜結び柄の御朱印帳」は、桜の花びらをリボンのように結んだ意匠が印象的な一冊です。
「結ぶ」というモチーフは、人と人とのご縁、願いと未来をつなぐ象徴。須賀神社が大切にしてきた「人の縁を結び、地域をつなぐ神社」という在り方とも、自然に重なります。
また、映画『君の名は。』で印象的に描かれた組紐のイメージからもわかるように、紐や結びは日本文化において特別な意味を持つ存在。想いを結び、時間を超えてつながっていく…そんなストーリー性を感じさせる点においても、須賀神社の参拝へ持参するのにふさわしい御朱印帳です。

表紙には、二越ちりめんならではのやわらかな風合いの生地を使用。桜文様と結びのデザインが上品に調和し、華やかさがありながらも落ち着いた印象に仕上がっています。製本は日本国内で丁寧に行われており、開きやすく、御朱印を書いていただきやすいのも嬉しいポイントです。
須賀神社の石段を上り、境内で手を合わせた後、この御朱印帳に記される1ページは、きっと「今この時のご縁」をそっと留めてくれるはずです。
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