こんにちは!
全国の御朱印・お城印を集めて巡る旅がライフワーク、御朱印集め応援団長の神宮寺 城一郎です。
御朱印帳づくりに携わる者として、もっと御朱印集めが楽しくなるように、訪れた寺社仏閣の魅力や、私たちが手がける御朱印帳のこともお届けしています。
今回訪れたのは、奈良県橿原市にある「橿原神宮」。読み方は「かしはらじんぐう」です。初代天皇・神武天皇が即位したと伝わるこの地は、日本という国の始まりを今に伝える特別な場所です。厳かな空気に包まれた境内は、歩くだけでも心が整っていくような感覚に包まれます。
橿原神宮は、初代天皇・神武天皇が即位された「日本のはじまりの地」。その荘厳な由緒にふさわしい一冊としてセレクト・持参した御朱印帳をご紹介!
橿原神宮参拝に持参したい御朱印帳
伊藤若冲の「旭日鳳凰図」×「梅花群鶴図」

- 昇る朝日のような希望を象徴する「旭日」
- 理想の王の出現を告げる瑞鳥「鳳凰」
- 国家の安寧と繁栄を象徴する「鶴」
静けさと気品を感じる境内の空気の中で、この御朱印帳がいっそう特別な存在に思えました。歴史と伝統を誇る橿原神宮のお供に選んだのは、きっと偶然ではない気がします。
この御朱印帳が気になる方は、Amazonや楽天市場でも取り扱っています。
気軽にのぞいてみてください。
それでは、橿原神宮の魅力を一緒に巡っていきましょう!どうぞ最後までごゆっくりお楽しみください。
橿原神宮のアクセスと基本情報
【橿原神宮の所在地】
〒634-8550 奈良県橿原市久米町934
【橿原神宮の電話番号】
0744-22-3271
【橿原神宮へのアクセス】
近鉄「橿原神宮前駅」 中央口から徒歩約10分
【橿原神宮の駐車場】
橿原神宮には約800台駐車できる参拝者用の駐車場があります。
駐車料金(1日)…大型車2,000円、中型車1,000円、普通車500円

第一鳥居の手前を右折。


出口と入口は違うので、注意しましょう!

【橿原神宮の駐輪場】
駐車場の入り口付近にあります。

橿原神宮のご由緒
奈良県橿原市に鎮座する橿原神宮は、日本の初代天皇・神武天皇と皇后・媛蹈韛五十鈴媛命(ひめたたらいすずひめのみこと)をお祀りする神社で、日本建国の地と伝えられる由緒ある場所です。
神武天皇は太陽神・天照大神の五代目の子孫とされ、現在の宮崎県・高千穂で生まれたと伝わっています。45歳のとき「人々が安心して暮らせる国をつくりたい」と決意し、日向の地から東へ向かい、数々の困難を乗り越えて大和を目指す「神武東征」の旅に出発。大阪での戦いや熊野での暴風などに直面しながらも、神の使い・八咫烏(やたがらす)に導かれ、ついに紀元前660年1月1日(現在の2月11日)、この橿原の地で即位。ここから日本の歴史が始まったとされています。
橿原神宮は、そうした神話の舞台として、明治23年(1890年)に明治天皇の思し召しにより創建されました。近代国家として新たな歩みを始めた日本において、精神的な原点を象徴する存在として築かれたのです。
ご利益
●開運・招福
神武天皇は、神武東征をはじめとする数々の困難を乗り越え、国をまとめあげた偉大な存在。そんな背景から、橿原神宮は「大きな節目」や「新たなスタート」に、力強い後押しをしてくれる神社として信仰されています。
●健康・延寿
神武天皇は、橿原宮で即位されてから76年間にわたりご在位され、127歳まで生きられたと伝わっています(※『古事記』では137歳)。まさに、延命長寿の象徴といえる存在です。
ここから「橿原神宮」の参拝リポートがスタート!
神武天皇ゆかりの聖地【橿原神宮】の見どころ
今回の目的地は「橿原神宮」だ。最寄り駅となる近鉄「橿原神宮前駅」の中央口を出る。

そこから、まっすぐ道なりに歩いていく。

10分ほど歩くと、「第一鳥居」が見えてきた。

鳥居の手前に立つ橿原神宮の境内地図で本殿などの位置を確認する。

【第一鳥居】明神の曲線が美しい、荘厳なる木の鳥居
橿原神宮の正面にそびえる「第一鳥居」は、高さおよそ10メートル。遠くからでもはっきりと見えるほどのすごい存在感があり、参道に足を踏み入れる前から自然と背筋が伸びる。
この鳥居は、「明神鳥居(みょうじんとりい)」と呼ばれる形式で、上部の笠木(かさぎ)と島木(しまぎ)の両端がゆるやかに反り上がっているのが特徴だ。まるで空へと導かれていくような、美しい曲線が印象的で、神聖な空気感をいっそう引き立てている。

素材は、木の地肌をそのまま活かした「素木造り(しらきづくり)」。塗装を施さず、木の質感や風合いをそのままに見せるこの造りは、皇室ゆかりの神社に多く見られるという。神武天皇をお祀りするここ橿原神宮にも、よく似合っている。
この第一鳥居は、昭和15年(1940年)に台湾・阿里山のヒノキで建てられたそうだ。その後、老朽化に伴い、令和2年(2020年)の御鎮座130年を記念して修築が行われたという。修復では、笠木と島木は当時の部材を補修・再利用し、柱はカナダ産ヒノキの新材に取り替えたとのこと。
【表参道】神域へとまっすぐに続くカシの並木道
鳥居をくぐると、広い空間の中に、約300メートルにわたるカシの並木道がまっすぐに延びている。一歩進むごとに空気が澄みわたり、静けさが身体に染み込んでくる。日常の気配がすっと遠ざかり、まさにここが神域の入口であることを実感する。
日影がないので、夏は日傘や帽子など熱中症対策を忘れないようにしたい。

【神橋と第二鳥居】宮川を渡り、出迎える大鳥居
広い表参道を進んでいくと、やがて宮川にかかる「神橋」が見えてくる。境内を横切るこの反り橋は、両側に平橋を従えながら、静かに流れる川の上に優美な姿を見せている。辺りはとても静かで、橋の上に立つと心がすっと落ち着いていくのがわかる。
橋を渡った先、広い空へと視線を向けると、その先にそびえる「第二鳥居」が現れる。高さはなんと10.51メートル。境内に立つ4基の鳥居の中で最も大きいもので、そのスケールには思わず「すごい」と声がもれてしまうほどの迫力があった。

この第二鳥居をくぐると、いよいよ南神門へと向かう道が開けてくる。

【手水舎】荘厳な佇まいで迎える心身の清め処
鳥居をくぐるとすぐ左手に、「手水舎(ちょうずや)」が見えてくる。屋根付きの立派な造りで、一般的な神社にあるものよりも巨大でスケールが大きい。参拝前に心身を清める。

【南神門(みなみしんもん)】素木の佇まいが導く、神域の本奥へ
手水舎で身を清めたあと、正面に現れるのが「南神門」だ。橿原神宮の本殿や内拝殿へと続く正門にあたる場所である。
建物は、柱が前後に4本ずつ立つ「八脚門(はっきゃくもん)」という形式で、屋根は切妻造(きりづまづくり)、銅板葺(どうばんぶき)となっている。
塗装をせずに木肌をそのまま生かした「素木造(しらきづくり)」の門は、華やかすぎず、むしろその静けさと力強さが、より一層の格式と神聖さを感じさせてくれる。

門をくぐると、いよいよ本殿エリアだ。
【外拝殿(げはいでん)と畝傍山(うねびやま)】壮麗な社殿と山が織りなす神域の風景
南神門をくぐった瞬間、思わず「ひろい……!」と声がもれた。大きく開けた空と、広々とした玉砂利の境内。静けさの中に、ぴんと張りつめたような空気が漂っている。
奥にたたずむ「外拝殿」は、派手さこそないが、どこか品格がある。背景には「畝傍山(うねびやま)」が静かに寄り添い、その景色はまさに“日本のはじまり”を思わせるような神聖さに満ちていた。
しばらく立ち止まって眺めていたくなる―そんな、静けさと力強さが共存する場所だ。

外拝殿は、昭和14年(1939)に紀元2600年を奉祝して建てられたもので、昭和の神社建築を代表する豪壮な造り。入母屋造の屋根は広がるような形状で、「争わず一つ屋根の下で肩を寄せ合う」という神武天皇の理想を表しているそうだ。
石階段を上がると大柱が整然と並び、厳かな気配に自然と身が引き締まる。

外拝殿の奥には内拝殿があり、その左右には回廊がめぐらされ、前方には白砂を敷き詰めた外院斎庭(げいんのゆにわ)が広がっている。これは「二重拝殿型」と呼ばれる建築様式で、さまざまな規模の祭典に対応できるよう昭和10年代に導入されたものだ。一般の参拝者が立ち入れるのは外拝殿までで、内拝殿には入ることができない。

…まずは、お参りだ。
神武天皇と媛蹈韛五十鈴媛命に向かって、静かに手を合わせる。
一礼して、
二拝、
二拍手、
一拝。
……静かだ。
お参りも済んだので、境内を少し歩いてみよう。
【大絵馬】外拝殿を彩る畳14枚分の大迫力!
外拝殿の前には、ひときわ目を引く「大絵馬」が飾られている。高さは約4.5メートル、幅は5.4メートル。畳にすると14枚分、通常の絵馬の1600倍ほどの大きさだというからすごい迫力だ。
この大絵馬は、毎年11月末ごろに翌年の干支の絵柄に掛け替えられるのが恒例になっているそう。橿原神宮の年末の風物詩のひとつのようだ。
その迫力ある姿は、参拝の記念写真スポットとしても人気があるようで、実際に絵馬の前で記念撮影している人たちもいた。

【さざれ石】国歌に詠まれた「ひとつになる石」の力
外拝殿の右手に、ひっそりと置かれているのが「さざれ石」である。
「さざれ石」とは、本来「細石」と書き、もともとは小さな石・細かい石のこと。これらが長い年月をかけて結びつき、炭酸カルシウムや水酸化鉄が隙間を埋めることで固まり、一つの大きな岩になるそうだ。この状態を「巌(いわお)」といい、学術的には「石灰質角礫岩(せっかいしつかくれきがん)」と呼ばれている。
日本の国歌「君が代」は、
君が代は 千代に八千代に
さざれ石の 巌となりて 苔のむすまで
この歌詞にある「さざれ石」には、「バラバラだった小石がひとつにまとまり、やがて苔がむすまで、国が末永く平和に栄えていきますように」という願いが込められているのだそうだ。

【土間殿】伝説の宮大工が遺した優美な建築
外拝殿の奥、静かな空気が流れる一角に建つのが「土間殿」。法隆寺の五重塔や薬師寺金堂など、数多くの国宝・重要文化財の修理を担った伝説の宮大工・西岡常一(にしおか つねかず)氏が、棟梁として初めて手がけた建築として知られているようだ。

【参拝者休憩所】畝傍山を眺めながら、参拝の余韻に浸る場所
境内を歩いて少し疲れたな…と思ったら、「参拝者休憩所」へ。ベンチや自動販売機もあり、特に夏の暑い日には、一息つくのにぴったりの場所だ。
ベンチに腰を下ろし、畝傍山を眺めながら、ただぼーっとする。そんな時間もまた、参拝の楽しみのひとつなのかもしれない。

橿原神宮の境内は大体1時間くらいで全て見て回ることができた。
【授与所】御守り選びも楽しい神宮の授かり処
南神門を入ってすぐ左手に「授与所」がある。ここでは、多種多様なお守りが実にたくさん販売されていた。





【御朱印授与所】
御朱印は、外拝殿の向かって左手にある「御朱印授与所」でいただける。
授与時間は午前9時頃~午後4時頃まで。授与時間は変更される場合があるので、詳細は橿原神宮へ事前に確認しておくのがいいだろう。

格式と簡素が美しく調和するデザイン!橿原神宮の御朱印
直書きの御朱印は、上半分に神社印が押され、下半分には「奉拝」「元号・日付」が墨書きされているシンプルなデザイン。初穂料は500円。


「日本のはじまりの地」の由緒にふさわしい1冊!橿原神宮参拝の記憶を刻む御朱印帳!
伊藤若冲の「旭日鳳凰図」と「梅花群鶴図」を組み合わせたデザイン。橿原神宮の荘厳で気品ある雰囲気によくなじむ一冊です。
【深田池(ふかだいけ)】参拝後に立ち寄りたい!橿原神宮よりも古い歴史あるスポット
橿原神宮の南神門前広場の南方に広がる「深田池」は、橿原神宮が建立されるよりもはるか以前からこの地に存在していたと伝わる、非常に古い池である。少なくとも万葉の時代にはすでにあったとされ、橿原という土地がいかに古くから人々の暮らしや信仰と関わってきたかを感じさせてくれる。
深田池の面積は約1万5000坪で、水源は畝傍山の南斜面に降った雨水であるとされる。現在では奈良県内でも有数の野鳥の飛来地として知られ、アオサギやカワセミ、秋にはマガモやオシドリなどの渡り鳥たちが飛来し、水辺で羽を休める姿が見られる。中には、池の魚をめがけて飛び込む様子や、耳慣れない野鳥の鳴き声に出会えることもあるそうだ。
池の周囲には遊歩道も整備されており、参拝の後に立ち寄って、自然の静けさの中で心を整えるひとときを過ごすのもよいだろう。

この日は、あちこちから鳥のさえずりが聞こえてきたものの、残念ながらその姿は見えず……。その代わり、池のほとりでは甲羅干し中の亀たちがのんびりと日光浴しているのが見られた。

神武の地にふさわしい荘厳な美!橿原神宮にぴったりの御朱印帳
今回のリポートはいかがだったでしょうか。
橿原神宮の広々とした境内を歩いていると、静寂のなかに確かに息づく歴史や清らかな空気が、心の奥深くに染み入ってくるようでした。そんな神聖な空間にふさわしい一冊として、今回の参拝にはこの御朱印帳を持参しました。
伊藤若冲の「旭日鳳凰図」×「梅花群鶴図」
伊藤若冲の「旭日鳳凰図」と「梅花群鶴図」を組み合わせたデザインで、橿原神宮の荘厳で気品ある雰囲気によくなじみ、この地の風景と見事に調和しているように感じました。


旭日、鳳凰、そして鶴…。いずれも希望や平和を象徴するモチーフであり、神武天皇をお祀りする橿原神宮にはとてもふさわしいと感じました。
御朱印帳は、記録を残すための道具であると同時に、旅先での気持ちや想いを映し出す存在でもあります。だからこそ、その神社の空気感に合った御朱印帳を選ぶことで、参拝の時間がより印象深く心に残るものになるように思います。
今回使用した御朱印帳は、Amazonや楽天市場でも購入することができます。気になった方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
ステキな御朱印帳を片手に、楽しい御朱印集めに出かけましょう!
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